先日、大工職人さんの現場に行く機会があり、職人仕事に見入ってしまい、質問攻めをしてしまいました。
階段裏を造っていた職人さんが『これをやっておくだけで、何年後かの階段の鳴き(きしむ音)が全然違うんだよ〜。昔は、やるのが当たり前だったんだけどね。今は結構やってない所が多くてね。』と。。。
当たり前のことを当たり前にやる!!
とあるスポーツ選手も言ってたなぁ。。。
それがプロとして最低条件なのかもしれないですね。
それは、クリーニング業界でも同じことです。
例えば、アイロン。
私たちが使用するアイロンには、
・蒸気アイロンといって、蒸気のみを使用するアイロン
・電蒸アイロンといって、電気と蒸気を使用するアイロン
・電気アイロン(通称:やきごて)といって、霧吹きをして湿らせながら使用するアイロン
があります。
蒸気アイロンは、セーターなど素材が優しいものに使います。
綿のカッターシャツなどのシワを伸ばすには、電蒸アイロンもしくは電気アイロンが必須です。
これらのアイロンと使いこなす技術があってプロの仕上げが成り立っています。
しかし、現在、電気アイロンがないクリーニング店も多々あるそうです。。。
例えば、仕上げ。
ズボンなどには、必ず裏に縫い代があります。
この縫い代部分がグチャグチャだと表からアイロンをかけても、当然のことながらキレイには仕上がりません。
色物の衣類をアイロンかけするときは、当て布を敷いてテカりを防ぎます。
例えば、洗濯機を使用した水洗い。
納品スピードの効率を上げて、支出を削減したければ、一度によりたくさんの衣類を洗濯機に入れて洗うことです。笑
しかし、それでは洗浄能力がグッと下がります。
洗濯機に合わせた適切な量、衣類に合わせた適切な温度と洗浄時間が必須です。
これらは全て、プロに限らず、ご家庭でもされている方がいらっしゃる内容です。
しかし、残念ながら、クリーニング店での洗濯から仕上げ工程は、お客さまに見えない部分であり、当たり前のことがされているかどうかもわからない現状でもあります。
お客さまができることを代わってすることは最低条件。
プロ職人であれば、
お客さまができること以上のことをするのが当たり前。
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